後輩をどう育てるべきか?

現状、俺の社内でのスタンスは客観的にみて異端児だろう。

孤立していると取らえられるかもしれない。

おかしなことを言っているだろうか?

その他大勢とは違う意見であるのは間違いない。

そして、表現がその他大勢とは全く違うのも間違いない。

見方によってはわがままに見えるだろう。

いや、「あいつはめちゃくちゃで超わがままだ」と認識されている可能性は覚悟している。

 

若手は、「あの人は残業しないし、怖いから話にくい」かもしれない。

 

うちには若手のE君とさらに若手のS君がいる。

 

若手のE君は、俺が今のようなスタンスになる前からの後輩だから、炎上プロジェクトを乗り越えた同士でもあり、俺の現在に一定の理解をしているが、一昨年、残業しない宣言をしてから入ってきた更に若手のS君は、俺の事は「出来る人かもしれないが仕事しないし、怖いし、俺の方が英語できるし」と思っているかもしれない。

ま、嫌われるのはいっこうに構わないんだけど、彼の成長を阻害する要因になってはいけない。

 

配属当初のE君は借りてきた猫のようだったが、同じ九州の大学出身で話題を振ったりして、気にかけてきた。

彼もそれを一応恩に思ってくれている気がする。

そんな彼も、今の俺を「なんか難しくなった」と感じていると思う。

でも、彼は十分に俺のために頑張ってくれた。

もう、恩とか返される義理はない。

 

E君とは違って、S君は専攻が専門だし英語もできる。

そんな、彼だが、世話係をE君に任せてしまった。

良かった部分もあるが、S君の成長には悪かったかもしれない。

E君とS君は、仲もよく、よく話をして、良い先輩後輩関係になっているように一見すると見える。

しかし、S君は常に会社をE君を通してみている。

俺、上司、さらに上の課長や部長は、すべてS君の後ろにある存在であり、S君が尊敬できる先輩であり、目指すべき目標になっている。

それはS君劣化コピーにしかなれない残念な状況ではないだろうか。

ポテンシャル十分なのでチャンスはなるべく与えたい。

 

とはいえ、彼が仕事が出来ないかと言うと、そうではなく、結構いい仕事をしていると思う。

分からない事は、S君に聞いて、S君から「〇〇さんに聞くと良いよ」と言われれば、〇〇さんのところへ行って、一生懸命、教えてもらって試行錯誤をしているようだ。

毎週、良いレポートを上げてくる。

でも、俺には距離があるのは、ま、俺のせいだから仕方ない。

全て、気の回しすぎなのだろうか?

それとも、優秀な人材とは、俺のような低レベルの悩みとはまた別次元の事でしか悩まないのだろうか?

 

全ての仮定が真実であり、かつ間違いである事を考慮するが、他人の評価を気にしていてはやっていけない。

 

ま、いろいろ考えて書き出して(自分で勝手に)整理できたけど、つまり、S君は褒められて伸びるタイプだってことかな?

そんな気がする。

お調子者だし。

で、今結構結果が出ているから、誰が何をすべきか?

マネージャが、「S君、ここ最近のレポートは非常に有意で、製品の性能向上に不可欠な結果を導けているよ」っていうことなのかな?

でも、うちのマネージャはそういうこと言うのかな?

「褒めるときは人前で」は鉄則な気がするが、うちの会社の管理職の行動指針とかに「個人の評価を人前でやってはいけない」みたいなのがありそうだ。

じゃあ、俺が褒めるべきなのか?

俺は彼のレポートをあまり良く理解していない。

でも、できるエンジニアにとって、きちんと理解されずに褒められるほどの屈辱は無いもんな。

 

っていろいろ組織のマネージメントに関して考えていると、自分とマネージャの関係が自分として、おかしいことに気づく。

俺は少なくとも彼をすごく尊敬しているし、すごくいいマネージャーだと思っている。

それなのに、いつも否定ばかりしている。

それを彼に伝えていないのはズルい気がする。

彼にはそれは伝えるべきなんだろうな。

そして、その上のGMが大っ嫌いなことは言うべきなのか、どうなのか。