拝啓GM殿

てめーは、いつも、派遣社員からテレビ録画の動画をポータブルHDDに入れて受け取っているよな。

そして、業務時間中にそれを観ているよな。

てめーにとっては、仕事はその程度の手抜きでいいのかもしれねーけど。

でも、てめえの下で働いている俺は、おめーの部下にボロカスにパワハラ受けてわけだ。

俺は、お前にとっては何物でもなかった、ただの末端のクズだったわけだ。

お前はテレビを見る時間があっても、コードを一切読まなかったよな。

クズ野郎、コードを読まずになぜ俺の力量が分かる?

どうやって俺を評価していたんだ?

雰囲気か?

おめーの部下は俺のコード読んでたけどな。

でも奴は、俺のコードを、「使えねえ」と言ったぜ。

そして、おめーの部下の書いたコードで、認証試験落ちたよな。

その時おめーの部下はなんていったか知っているか?

「増田さんのコードもこの試験は落ちましたよね?」

「ええ、そうかもしれませんね」って答えたけどな。

知ってるわ、そんな初歩的なトラップ。

俺のコードは試験は通るんだよ。

俺は、その筋の人間なんだよ。

バカにするな。

おめーの部下はおめーを助けてのし上げてくれたよな。

ずるずるのぬるぬるの関係だったんだろ。

おめーの部下は大っ嫌いだが、優秀だった。

おめーは頭はいいが、全然優秀じゃねえよ。

おめーは、小ズルく出世しているだけの、テレビ録画を見るだけの、エンジニアですらねえ、なにものでもねえ、ただの管理職だ。

会社の枠がなければ生きていけない、クズ野郎だ。

今の俺にゴタクを述べるんじゃねえ。